松倉 明日菜
本にのめりこみ、文乃に嫌われることを何よりも恐れる子。作り笑いをし、他人を気遣っている子。だが、主人公と山神について調べていくことから彼女はだんだんと変わっていく。いつしか、家族同然の様に思い、好意を持ち始める二人……。
ヒロインの成長という部分では面白かったと思うし、作品の筋がサックリと描かれていた。制作者が
「文乃の補完」と言ってるから、文乃の人物像に触れるのは当たり前。
また、何故明日菜が主人公と物語の結末を見たくなかったのか……説明不足の点が多々あった。Hシーンもなんだか無理やりな気がする。
先生が堂島とああいう関係だったとは驚き。主人公が見た夢?または予知が文乃の行動を促進させるとは……。初めは騙されてしまった。
松倉 藍
無邪気にまとわりつき、子どもらしい言動をとる藍。かと思えば、意味不明な発言をしたり、肝心なところを避けたりと、二面性を持っている。
怖い。真夜中にやっていたから尚更。あのBGMも雰囲気をだしている。夏にやったら涼しそうだ。というか、正直びびった。いやだってさ、あのBGMは卑怯だって、本当。
BADは誰も救いがないエンド。惨殺シーンは怖い。もっと怖いのは文乃父。何が彼をあのようにしたのか興味がある。
私的には、GOODとBADを合わせた感じのが好みなのだが。なぜなら、GOODは無理矢理すぎるし、BADは性急すぎるから。
マツクラは、松倉ではなく魔ッ蔵。お巡りさんも言っていたように、
あの家は藍を閉じ込めるためにある。そして、藍は幽閉されている。
悠夏
主人公に好意を持っていることを隠そうともしない。手より口が先に出るタイプだが、優柔不断で、自分で決めるより、他人の意見に従う。
あの堂島が悠夏を痛めつけるシーンはすごい嫌だ。見ていることしかできない歯がゆさと、快感に溺れてしまう自分。逃げ去った後の悠夏は……。一体、主人公と先生は誰を連れていたのだろうか?
彼女は炎の巫女。なんだけど、それがいかされるのって何時なんだろう。私的には、堂島との関係を生むためだけのような気がしたんだが、どうなんだろうか。
BADで
彼女は死ぬ。が、生きているような描写もみられる。だとすると、悠夏はもう死んでいて、その事実を拒否した主人公が空想を作り上げたのか。じゃないと、あの死んだシーンは説明がつかない。しかし、そうすると自らの手で空想を断ち切ることになるが……。
いや、文乃が終わらせるのだろうか?どちらにしろ、確定的なものでない。仮に、死んだとして、山神が悠夏を生き返らせたとしたら? そして、その間に何か主人公に対する心配を抱いていたとしたら?……現実的ではないが、一番ありうる。
雨音
他人に迷惑をかけることを嫌い、自分の出来ること、自分で出来ることは極限までしようとする。たぶん、今作一番の苦労人。
両親は山神に生贄、つまり赤ん坊を毎年のようにささげていた。が、それを文乃の父に見られ、堂島と共にゆすられることになる。そこから歯車が狂いだした。
堂島に弄ばれる彼女。悠夏よりも、もっとずっと、痛い。何が、何で?そんなことばっかり考えてた気がする。精神崩壊してしまうのも無理ないって。というか、他のヒロインEDにいくと、本当に壊れてしまいそうだ。
私的にはBADが好み。GOODでは説明されていなかったあのシーンがちゃんと説明されてるし。
自分の言葉で、声で、主人公に想いを伝える。最後はああなってしまうけど、でも、きれいだったなぁと。もちろん、幸せになってくれる方がいいんだけどさ。
文乃
孤独を常に身にまとい、しかし、どこか優しげな得体の知れない雰囲気を持っている。冷めて、大人びているかと思えば、主人公の言動に初々しい反応を示す。
私の推測と違ってましたね。文乃の想像にミスリードされました。この辺は製作者の思惑通りなんだろうなぁ。
彼女は父の妻でもなく、母でもなかった。芳野にさらわれた生贄の子だという。ん〜何なのでしょう。式が失敗に終わってしまった理由というのは。また、雨音と文乃の関係は?そして、何故明日菜なのか。正直、説明不足な気がしますが、私が気づいていないだけなんだろうか。
期待に応えたいってのは、誰もが持っている気持ち。それを、描いていた。人を信用しないといって突き放すのが典型的な人間不信タイプ。
だけど、彼女は違った。試すというのは、相手が気になるから、けれど、それを信じてはいけないと思っているから。
私の思っている人間不信だったので、大満足です。
まとめ
GOODでは説明不足。BADを見て、全部が判るってのはどうなんだろう。GOOD見てからだと、BADを見る気にはとうていなれないんだが……。しかも、無理矢理感漂うGOODってどうなのよ。一人だけならまだいいけど、全員そうってのはなんだかなぁと。
生死によって、EDが判別されているようにしか思えない。生きてる事って、そりゃあ大切だけど、ねじ曲げてまでするものんじゃないと思うのよ、私は。
ストーリーとしては好きだから、余計にもったいない気がする。