バンドグループ「C/ON」がライブハウス「ムーランルージュ」に立つまでを描くサクセスストーリー。
主人公が「おっさん、おっさん」連呼されるし、声ありだし、感情移入するのは結構むずい。多分、玲司が好きか嫌いかがこの作品の評価を大きく変える。
霧生 瑠歌
自信が持てないってのはよく分かる。だが、あの勢いはどこに消えてしまったんだ…という感じがする。まぁ、分からないでもないんだけど。
ただ、玲司が彼女を好きになる理由がよく分からないんだよね。他のヒロインも、え?ってのはちょっとあったけど、彼女は一番不明。
彼が彼女の何に惹かれたのか。そこをもっと掘り下げてくれれば、展開はお約束だったけど、もっと楽しめたと思う。
橘 亜里紗
よしキターァ!昔のバンド仲間なのに、こんなに険悪ってどうなのよ、と思いつつ、なんか玲司と似てるからこの2人の絡みは見てて楽しかった。まぁ、むちゃくちゃ性格悪いんだけどね(笑)ってか、恐かったよ、正直。あのやり方はもう……。
でも、結構好きな話。素直じゃない、若くはない2人にやっと青春がきた感じ。「かわいさ余って憎さ百倍」、一言でいうならば、これがぴったりだろう。
明神 樹沙羅
キャラ的には一番だった。努力を何よりも重視していたのに、自らの信念を変えざるおえない。人のためより、自分のため。それは、決して我が儘などではなく、自分を知り、押し出してこそ、相手の真実がやっと見えてくる。
最後はご都合主義というか、やっぱり、って展開ですが、頑張った彼女へのご褒美だろう。
佐原 詩音
彼女の生い立ちと、手の甲の傷からして正体は分かっていたから、その事をどう扱うのか、という事が気になった。
玲司の苦悩ををいかに表現するか、そして詩音がどのように受け止めるのか……結果はいいと思う。若干、ご都合主義っぽいけど、この主人公とヒロインならば、という感じ。
ただ、TRUEの最後は頂けない。無理に彼を出してこなくても……。ああいうラストにしたいのは分かるけど、なんだかなぁ。新たな出発を描くのならば、彼の心情にも踏み込むべきだったと思うんだが。